和服の歴史と現在のスタイルについて
気候や衣食住などの環境は時間の流れとともに変遷しています。
その時代に多くの人が着ていた主流の和服姿、平安時代の長い髪にお引きずりの重ね着物、江戸時代は当たり前のように結い上げていた日本髪も変容しています。
約100年前の昭和時代になり、洋服が当たり前となり、和服を日常的に着る人は少なくなりました。その中で戦後の好景気からは高級着物、化繊の着物、和服のルールなどが確立、一般化しました。
そして、50年前、30年前、10年前、5年前と流行の色や技術、機械化など刻々と変化して生活様式は、より手軽で簡略化の方向に進んでいます。
重い丸帯は見かけなくなり、履物は地面を歩く下駄からアスファルトや建物の中を歩く新しい素材の草履などファッションとして新しいスタイルが生まれています。
和洋折衷のコーディネートを楽しむ人、過去のしきたりにこだわり保守する人など、美しい日本の民族衣装である和服も今は過去へと移り変わり、それぞれの人の美学によって引き継がれています。